【農家が語る】AI管理なのになぜ手作業?極甘フルーツトマトを作る二人三脚の裏側

【農家が語る】AI管理なのになぜ手作業?極甘フルーツトマトを作る二人三脚の裏側

最新のAIシステムで温度や水分、窓の開閉まで自動管理している私たちが、あえて「手作業」を残す理由とは? 「水分量99.7%」というシビアなデータと、人間にしかできない泥臭い愛情の二人三脚が生み出す、極上トマトの秘密に迫ります。

最近、いろんな場所で「AI(人工知能)」という言葉を聞くようになりましたよね。
実は、自然を相手にする私たちのビニールハウスにも、最新のAIシステムが導入されています。気温・水温・湿度・日照・風向・CO2濃度などの各種センサーを使い、遮光カーテンや窓の開閉、温度管理などを自動化。機械が24時間体制で徹底した環境管理を行ってくれているんです。

……とはいえ、相手は自然です。どれだけ最新システムを駆使しても、自然の力に勝てず、悔しい思いをする日ももちろんあります。だからこそ、私たちはすべての作業を機械に任せることはしません。「えっ、そこを自分でやるの!?」と驚かれるような、泥臭い手作業をあえて残しています。

AI ✕ 職人の泥臭い手作業。私たちがハイブリッドにこだわる理由

・データの正確さ: AIが「水分量99.7%」を監視し、トマトが甘くなる極限の環境を自動管理。

・人間の手作業: トマトは日本のミツバチには受粉が難しく、過酷な環境で弱った花が確実に実を結ぶよう、農家があえて手作業で一つひとつケア。

・最高のハイブリッド: 最新システムの「正確さ」と、農家の泥臭い「愛情」の二人三脚で極上の一粒が完成。

頼れる相棒・AIにお任せ!「水分量99.7%」のシビアな管理

極上の甘さを引き出す「水分ストレス」

私たちのトマトが、イチゴのように甘くて濃厚な味わいになる最大の秘密。それは「お水をギリギリまで絞って、ストレスをかけること」です。

AIカメラが「枯れる境界線」を正確に見極める

でも、お水を絞りすぎるとトマトは枯れてしまいます。この「枯れるか、甘くなるかの境界線」を人間の目だけで24時間ずっと見張るのは、どれだけベテランの農家でも至難の業。
そこで頼りになるのが、AI搭載のカメラシステムです!トマトを上から監視し、「水分量99.7%」という基準を下回って「喉が渇いた!」というサインが出た瞬間にだけ、自動で必要最小限のお水を出してくれます。
正直なところ、このシビアな環境づくりは人間には難しすぎます。だからこそ、頼れる相棒であるAIにお任せしているんです。

でも、ここからが「農家の出番」です!

ミツバチには難しい?トマトの特殊な「受粉」事情

「システムがそこまでやってくれるなら、農家は楽ちん?」と思われるかもしれません。でも、実はそうじゃないんです。最新のAIでも代われない、大切な作業が残っています。それが「受粉」です。
自然界では虫たちが花を行き交うことで受粉が行われますが、実は、日本の自然界でよく見かける「ミツバチ」は、特殊な構造をしているトマトの受粉ができません。

それに加えて、AIのデータ管理によって水分を極限まで絞られたトマトたちは、甘くなる一方で自らの命を守ることに必死になり、実をつけるパワーがどうしても弱まってしまいます。

小さな霧吹きで直接届ける、手作業のケア

ここで、私たちの出番がやってきます!
通常ならハチさんにお任せしてしまう「受粉」の作業も、私たちはあえて小さな「霧吹き」を手に持ち、広大なハウスを自分の足で歩き回ります。
ただ闇雲に吹きかけるわけではありません。「花が咲いた直後から数日後」というピンポイントのタイミングを、人間の目で直接見極めます。そして、過酷な環境でも確実に実を結ぶよう、手作業で自然由来の植物ホルモンを吹きかけてサポートしていくのです。

AIと農家の「二人三脚」で、最高の一粒を

AIは、間違いなく農業を便利にしてくれました。でも、私たちはすべてを機械任せにしたいわけではありません。
最新システムをうまく活用して「最高の環境」を整えてもらいながら、そこで頑張って生きようとするトマトたちを「人間の手と愛情」で直接ケアする。この役割分担が、よしかファームのやり方です。
データが導き出す正確さと、泥臭い農家の愛情。この二人三脚をこれからも大切にしながら、私たちは一粒一粒に想いを込めて、これからのトマト作りに向き合っていきます。

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