農家が教える、トマトの栄養をおいしく取り入れる「食べ合わせ」のコツ

農家が教える、トマトの栄養をおいしく取り入れる「食べ合わせ」のコツ

10月も後半に入り、朝晩はぐっと冷え込むようになりました。私たちのハウスでも、12月のお届けに向けてトマトの世話が続いています。
トマトには、ビタミンやカリウム、食物繊維、そして赤い色のもとになるリコピンなどが含まれています。ただ、栄養素によっては、何と一緒に食べるか、どう調理するかで、体への取り入れやすさが変わってきます。
今回は、毎日トマトと向き合っている農家の立場から、トマトの栄養を活かす食べ合わせと、おいしいトマトの選び方をまとめました。

1. ビタミンCを活かすなら、大豆製品や赤身の肉・魚と一緒に

トマトには、ビタミンC、ビタミンE、そして体の中で必要な分だけビタミンAに変わるβ-カロテンが含まれています。頭文字をとって「ビタミンACE(エース)」と呼ばれることもあります。

・ビタミンC:体の中でコラーゲンがつくられるときに必要な栄養素
・ビタミンE:体内の脂質が酸化するのを防ぐ働きがある栄養素
・β-カロテン(ビタミンA):皮膚や粘膜の健康維持に関わる栄養素

ビタミンCには、豆腐や納豆などの大豆製品、野菜に含まれる鉄の吸収を助ける働きもあります。トマトサラダに豆腐をのせる、ツナと和える。それだけで、鉄やたんぱく質も一緒にとれる一皿になります。赤身の肉や魚と合わせたトマト煮込みも、相性のいい組み合わせです。

2. リコピンは油と一緒に。加熱するのもおすすめ

トマトの赤い色のもとになっているのが、リコピンという色素成分です。
リコピンは油に溶けやすい性質があり、油と一緒に食べたり、加熱したりすると、体に吸収されやすくなることが報告されています。オリーブオイルでさっと炒める、ミネストローネのようなスープにする。肌寒くなるこれからの季節は、温かいトマト料理の出番も増えてきますね。

ひとつ気をつけたいのは、ビタミンCは熱や水に弱く、加熱すると少し減ってしまうこと。生で食べればビタミンCを、加熱すればリコピンを、それぞれとりやすくなります。どちらが正解ということはないので、その日の献立に合わせて使い分けてみてください。

3. トマトの旨みを使えば、薄味でも物足りなくならない

トマトには、昆布にも多く含まれる旨み成分「グルタミン酸」が含まれています。グルタミン酸は、トマトが赤く熟すほど増えていきます。
煮込みやスープにトマトを加えると、味に深みが出ます。塩やしょうゆを少し控えめにしても、物足りなさを感じにくくなるはずです。肉じゃがやカレーにトマトをひとつ入れてみる、といった使い方もできます。

生のまま食べるのもいいですが、旨みを引き出す「調味料」としてトマトを使ってみると、料理の幅がぐっと広がります。

【番外編】おいしいトマトの選び方と保存のコツ

スーパーで選ぶときは、ヘタがピンと張って緑色が濃いもの、全体がむらなく色づいてツヤのあるものを目安にしてみてください。手に持ったときにずっしりと重みを感じるものは、果肉がしっかり詰まっています。
保存方法は、トマトの熟し具合や置き場所によって変わります。買ってきてすぐ冷蔵庫に入れていいのか迷ったら、こちらのコラムを参考にしてみてください。

▶【要注意】買ってすぐ冷蔵庫はNG?ミニトマトの甘みを引き出す正しい保存方法

まとめ:食べ方をひと工夫して、トマトをもっとおいしく

そのまま食べてもおいしいトマトですが、合わせる食材や調理法を少し変えるだけで、栄養のとり方も味わいも変わってきます。毎日の献立づくりの参考にしていただけたらうれしいです。

私たちが12月にお届けするフルーツトマト「トリコ」は、甘さとおいしさにこだわって育てています。
届いたら、まずは何もつけずにそのまま、トリコの濃い甘さを味わってみてください。次はオリーブオイルをひと回し。トマトの甘みと酸味にオイルのコクが加わって、また違ったおいしさになります。

「トリコ」の収穫時期まで、あともう少し。皆様へお届けできる日を、どうぞ楽しみにお待ちください!

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