トマトは野菜?それとも果物?アメリカでは裁判にまでなった、ちょっと意外な話

トマトは野菜?それとも果物?アメリカでは裁判にまでなった、ちょっと意外な話

「トマトって、野菜?果物?」

そう聞かれたら、多くの人が「野菜」と答えるのではないでしょうか。スーパーでも、トマトは野菜売り場に並んでいます。ところが、甘いフルーツトマトを食べていると、「これって果物みたい」と感じることもありますよね。

じつはこの疑問、海の向こうのアメリカでは、裁判所が答えを出したことがあるんです。今回は、トマトを育てている農家の目線で、この素朴な疑問をひもといてみます。

植物として見ると、トマトは「果実」

植物の世界では、花が咲いたあとにできる、種の入った実のことを「果実」と呼びます。

トマトも、黄色い小さな花が咲いたあとに実がつき、その中に種が入っています。つまり、植物としての分類でいえば、トマトはりっぱな「果実」の仲間です。ふだん私たちが「果物」と呼んでいるリンゴやミカンも、植物としてはこの「果実」にあたります。

アメリカでは、最高裁判所が「野菜」と判断

話は1890年代のアメリカにさかのぼります。当時のアメリカでは、外国から輸入する野菜に税金がかけられていました。

そこでトマトを輸入していた業者が目をつけたのが、先ほどの植物としての分類です。「トマトは植物としては果実。だから野菜ではなく果物で、野菜の税金はかからないはずだ」と主張したのです。税関と争いになり、裁判は最高裁判所まで進みました。

1893年、最高裁判所が出した答えは「トマトは野菜」。決め手になったのは、植物としての分類ではなく、人々がふだんどう食べているかでした。トマトは菜園で育てられ、食事のメインの料理といっしょに出される。デザートとして食べられる果物とは違う、というわけです。

日本では、トマトは「野菜」の仲間

では、日本ではどうなっているのでしょうか。

農林水産省の分類では、おおむね2年以上育てる植物のうち、実を食べるものを「果樹」としています。トマトは毎年苗を植えて育てる植物なので、キュウリやナス、ピーマンと同じ「果菜類」という野菜の仲間に入ります。

ちなみに、イチゴやメロン、スイカも同じ理由で、分類上は野菜。果物のように食べられることから、「果実的野菜」と呼ばれています。

じゃあ「フルーツトマト」は?

分類の上では、フルーツトマトももちろん野菜です。それでも「フルーツ」と名前がついているのは、果物のように甘いから。名前は、分類ではなく味からきているんですね。

私たちの育てるトリコも、食事のサラダに添えるだけでなく、食後のデザート代わりにつまんでもらうことがよくあります。

もし1893年の裁判官たちが、デザートとしてフルーツトマトを食べていたら……。トマトの判決は、少し違っていたかもしれませんね。

まとめ:答えは「野菜」。でも、意外な一面も

日本の分類でも、アメリカの裁判でも、トマトは「野菜」。答えは、ふだんの感覚どおりでした。ただ、植物として見ると「果実」の仲間という、ちょっと意外な一面も持っています。トマトを食卓に出すときは、今日の豆知識もいっしょに添えてみてください。

そして甘いフルーツトマトは、野菜でありながら、果物のように楽しめるちょっと欲ばりな存在です。

今シーズン最初に収穫する「初採れ」トリコのご予約については、あらためてお知らせします。


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